【本】 少年たちの終わらない夜 【作家】 ※カッコ内は代表作 鷺沢萠(海の鳥・空の魚) 【ストーリー】 終りかけた僕らの十代最後の夏。愛すべき季節に別れの挨拶をつげる少年たちの、愛のきらめき。透明なかげり。ピュアでせつない青春の断片をリリカルに描いた永遠のベストセラー、待望の文庫化。 【感想】 鷺沢萠さんの作品を始めて読んだのはいつの頃だったろうか。 10代中盤の『青春』真っ盛りのころだった気がする。 そんな頃に出会った小説の中の登場人物たちが あまりにもカッコ良過ぎてショックを受けたことを覚えている。 「・・・。 自分と同世代の男子高校生って、こんなに大人びた遊びをしているの?」 と。 パーティーを開き、女の子に囲まれ、酒とタバコと音楽に酔いまくる。 あまりにも自分とかけ離れた青春に、強烈な憧れと嫉妬を覚えたものだ。 そんな鷺沢萠の作品をおよそ15年ぶりくらいに読んだ。 最も初期の1989年の作品『少年たちの終わらない夜』だ。 そして今更ながらに驚いた。今読んでも色あせない作品の新鮮さに。 青春時代はとかく仲間とつるみがちだ。それは今の時代も変わらない。 同じ価値観の人間達に囲まれている事で、安心するし、自信も持てるから。 そんなありきたりの集団の姿の中に隠れている、 個々の不安や不満、そして不安定さにフォーカスを当てたのが本作である。 この本は、その世代のど真ん中にいると共感できない気がする。 それはイコールいまの自分を否定する事にも繋がるから。 ただし、30才もとっくに過ぎた今になって読むのも遅すぎた気がする。 できれば二十歳そこそこで読んでみたかった一冊だ。 あなたの青春はもう終わり? | ||||
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